コラム
Vol.87 1on1の進化を考える
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2018/04/10
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- 1on1の進化を考える
1on1の進化を考える
今回は、1on1の進化について考えたいと思います。
いち早く1on1を導入して成果を上げてきたY社と3カ月にわたり、1on1の進化版の体験会をしてきました。Y社の人事の方の話をお伺いして、衝撃だったことは1on1を入れた成果は休職者が減少したという事実でした。経営者が信念をもって1on1を何年もかけて継続してきたことに、本当に敬意を示したいと思います。時間を掛ければかけるほど、他社では真似できない組織風土として企業の差別化になると思います。
一方で、1on1も次のStepを考える時期になってきていると思います。それは、質のレベルアップに向けた進化です。もしかしたら、今までの1on1は、上司+部下の忙しい時間を取っているため、最後には「妥協の実行策の共有」に終わっていたかもしません。「妥協の実行策の共有」とは、部下が腑に落ちない部分はあるが、折角上司も自分のために時間を使っているので、少々妥協して実行に合意しようかというレベルで着地するイメージです。
それに対して、1on1の進化版の終わりのイメージは、「この瞬間から行動したくてたまらない」という状況でのクロージングになります。私も横で1on1の進化版を見ましたが、30分もあれば部下が目を輝かせます。私の表現では、心の底からじゅるじゅるエネルギーが出てきて、行動したくてたまらない状況になる感じです。
エゴに惑わされることなく、適切に自分のエネルギーにつながることができると、今まで自分が想定してなかった、新しい行動の選択ができます。それを、「第3の行動の選択」という表現をしています。最終的には、自分の中で「第3の行動の選択」ができる習慣を身につけることになりますが、その定着方法もスキル化されています。また、1on1の進化版が使える人もどんどん増えてきています。
【ある参加者の感想(内容を少し変えています)】
この30分間に、何が起こったのかを、正確に説明することはできない。ただ、感覚的には「自分という氷山」を深堀っていくような時間だったことは間違いない。氷山は、水上に出ている部分はほんのわずかで、大部分は水面下に隠されている。自分の心も、普段はそのほとんどが水面下に隠れて、大部分は見えない状態だということがわかった。それは自分でも見えない。
今回の「1on1の進化版」は、その「自分という氷山」を質問・傾聴・承認を繰り返しながらどんどん深堀っていってもらえる時間だった。話をしっかり聴ききって、受け止めきってもらえる。そして、自分の感情を当てにきてもらえる。それが的を射ていることもある。少し、的を外していることもある。でもいずれにせよ、その時間が100%「自分のための時間」であることを感じ続ける安心感がある。「自分のための時間」「自分に向かい続ける劇場」そこに第三者が介在してくれていることが、不思議と心地よい。問われる、語る、受け止めてもらえる。この繰り返しの中で静かに立ち上がってくる、「自分の本当の気持ち」。
以上がご感想です。
その1on1の進化版の体験会について興味のある方はお問い合わせください。1on1をこれから導入する企業よりも、1on1や面談が定着しているが、次のステップを模索している企業の方がより効果があると思います。
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