コラム
Vol.37 焦らない経営のお勧め
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2012/02/07
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- 焦らない経営のお勧め
焦らない経営のお勧め
昨年は、120%稼働で走り続けたので、体・家族に結構負担をかけました。年末・年始にゆっくり考える時間があったので、今年は「焦らない経営」を進めていくことに決めました。グローセンパートナーは、1000年成長を掲げ、じっくり成長をしようと理念に掲げているにも関わらず、いざ事業を進めていくとやるべきことに追われる毎日になりがちです。初詣のおみくじにも「焦らず今日やることは明日に回せ(珍しいお言葉ですが)」というお言葉もあり、やりたいことの絞り込みをすることにしました。
仕事は面白いがゆえに中毒になると思う。一昔前の農業社会では、年1回の収穫時に興奮するぐらいであろうが、最近のビジネスはもっと刺激的・興奮が生まれる仕事に急激に変化してきている。
出光興産時代も出世している上司は、家族の問題を抱えている比率が高い。マイペースで仕事をしていて出世していない人ほど、子どもが良い大学に入っていた。
6~7年前に上海に行ったときに、50円ぐらい出すと焼き小龍包がどっさり出てくる一方で、カットが5800円の高級店があったりと、貧富の差に一番驚いた。グローバル化で日本にもそれに近いことが起きると推察される。それが本当に幸福なのだろうかと感じる。
最近、結婚式を挙げない人が増えているという。一番の理由は、結婚式の費用を捻出してくれる両親にお金がないことだそうだ。所得格差がどんどん広がり、やりたいことができない時代になってくる。
社長の頭の中では、やりたいことのスケジュールが描かれている。そのスケジュールは社長自身が実行したスピードで描かれてます。そのスケジュール通りに進まなくてイライラすることがありますが、それはしょうがないと諦めた。イライラするだけ、生産性のロスだと思った。
最近、思ったこと・感じたこと・聞いたことです。
経営のスピードを上げないと、会社は成長が遅れますし、会社の成長を追うと色々な歪がでますし、そのジレンマを感じます。一方で仕事が楽しいので、その刺激が楽しくで没頭してしまいます。よく考えて経営・仕事をしないと、成長に、グローバル化に、基盤固めに、と邁進し続けて、一方で現場の社員や家族が疲弊しかねないと思います。そのバランスを考えて、あえて「焦らない」ということを今年の目標に掲げました。
とはいっても、放置しておくと会社はすぐに腐ってしまうので、そのバランスが本当に難しいです。目指すイメージは、経営効率・生産性のUP(優先順位をつけるなど)⇒考える時間・コミュニケーションの時間の確保⇒業界平均に比べて30%程度の効率経営⇒その30%をインプット・商品開発に充てるというサイクルが回せたら良いと思います。あまりの拡大志向よりも、今現在の事業を大切にし、今の従業員を大切にし、経営できればと思います。
このジレンマ・試行錯誤を繰り返して、新しいスタイルの経営ができれば、良いと思います。良い会社になっていて、それを皆さんに紹介するときが来たら良いなと思い経営しています。
目指すは、東京R不動産のような働き方「だから、僕らはこの働き方を選んだ」をご一読いただければと思います。先を越された感があり、ちょっと悔しいですが目指します。
とは言っても、また忙しくなってきたので、自戒の念も含めた文章でした。
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