コラム

Vol.165 組織に潤いを取り戻す共感フィードバック

2024/07/23

組織に潤いを取り戻す共感フィードバック

グループリフレクション(以下、グルリ)は、とてもシンプルな構成です。基本は4名1組のグループで、1回1時間程度で実施します。
グループリフレクションとは

グルリの流れは、
・発表者 :グルリシートに記入した2週間のPDCAに関する内容を発表
・メンバー:発表者に共感フィードバックを述べる
・発表者 :共感フィードバックを受け止めた感想を述べる
を1名10分、発表者を変えて繰り返します。

ポイントは、共感フィードバックの質の高さを担保することです。共感フィードバックは、アドバイス・質問・話題の乗っ取りをNGとしています。(とても窮屈に感じる人もいます)

共感フィードバックは、以下に限定しています。
・感謝
・寄り添い
・強みに対するフィードバック
・できていることの承認
・サポート提案

これらの縛りを設けることで、発表を全集中で聴くことになります。

普段、ビジネスの場面で話を聴いてもらう機会が少ないため、話を全集中で聴いてもらい、共感フィードバックをもらうことで、快感物質が分泌され、孤独感が解消され、前向きになるという効果があります。

優秀なマネジャーほど先読みができてしまうので、部下の話を半分ぐらい聴いたところで結論が見えてしまい、話を切り出してしまいます(さえぎってしまいます)。会議の場面では、評価・判断しながら聞かれているため、受け止められているという感覚は少ないでしょう。上司もアドバイスすることが自分の価値だと思っているので、「とても素敵なプレゼンでした」と終わってはいけないと思っています。

共感フィードバックという小さな仕掛けで、聴いてもらい、受け取ってもらい、孤独感や劣等感を癒すポジティブなフィードバックをもらうだけで、心が潤い、思考がポジティブになり、行動に変化が生まれます。グルリの参加者の中には、「うれしいけど恥ずかしい」「社会人になって初めて褒められた」などの声が上がります。みんな、心がカラカラ・カサカサなのです。

ぜひ、組織内で共感フィードバックを試してみてはいかがでしょうか?

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