Vol.164 人はイメージできないことは行動できない

人はイメージできないことは行動できない

先日、1on1エバンジェリストの堀井耕策さんが講師を務める企業向け研修を聴講しました。これまで聴講した研修の中で最も収穫があった研修でした。堀井さんはヤフーで1on1の浸透に尽力された方で、現在は1on1エバンジェリストとして活躍されています。1on1の研修では傾聴や質問のスキルに重点を置きがちですが、堀井さんはこれらに関しては最後に少し触れただけでした。

堀井さんが一番強調されていたのは、「イメージできないことは、マネージできない」ということ。つまり、イメージがぼんやりしたままだと行動に結びつかないと伝えていました。

「イメージできないことは行動できない」ことから生じる問題は多々あります。

経営者曰く「私の方針が浸透していない」
もしかしたら、どう行動したらよいか？部下はイメージできないのかもしれません。

マネジャー曰く「若手社員が指導したことをやってくれない」
もしかしたら、どう行動したらよいか？部下はイメージできないのかもしれません。

スタッフ部門曰く「依頼したことが現場でなかなか実行されない」
もしかしたら、どう作業したらよいか？受け手はイメージできないのかもしれません。

例えば、
「戦略的に考えてね！」
「後輩とコミュニケーションをもっと取ってね！」
「効率的に仕事を進めてね！」
と言われ、「はい、わかりました」と理解しても、具体的な行動に移せないことがあります。このような概念的な言葉がビジネスの世界では多く見受けられます。

よくよく考えると、「戦略」「コミュニケーション」「効率的」といった言葉のイメージは、人それぞれ異なります。それを、自分の概念ではなく、相手の概念で理解できるよう加工する作業が必要です。

堀井さんによれば、1on1は、この概念的な言葉を具体的に行動ができるようにかみ砕く作業です。1on1を通して、具体的なゴールイメージや実行方法を共有することが主な目的です。

今回、研修が非常にわかりやすく有益でしたので、堀井さんを招いてセミナーを開催することにしました。1on1の経験が豊富で、わかりやすく解説してくださる堀井さんの話を聞くチャンスです。

「1on1がどうもうまくいかない」
「本物の1on1って何だかしらないかも」
「1on1のレベルを向上させたい。どこから手をつけたらいいのか分からない」
といった皆さんの悩みを解消できると思います。

▼セミナー：1on1エバンジェリスト堀井耕策さんとの対談で探る
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「評価より人材育成を大切にする人事制度」をテーマに人材育成論や人を育てる仕組みについて、1on1エバンジェリストの堀井耕策さんと島森とで対談するセミナーを開催します。びっくりするぐらい面白い堀井さんの1on1の話を伺い、島森が考える評価制度に関わる運用時間を極限まで減らせる制度の構想もお伝えしながら、人材育成論や人を育てる仕組みについて熱く語ろうと思います。

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