コラム

Vol.144 八百屋の店主視点で考える 「方針策定・PDCAの回し方」

2022/10/28

Index

  1. 八百屋の店主視点で考える「方針策定・PDCAの回し方」
  2. 【夜の楽校】なぜ「忙しさからの解放」が必要か?ワークショップ事例紹介~認定NPO法人フローレンス 迎える育む部の皆さんとの対話から学ぶ~

1. 八百屋の店主視点で考える「方針策定と展開・PDCAの回し方」

来年の方針の作り方・展開の仕方・PDCAサイクルの回し方について、効果的に進められたらと、八百屋の店主視点で解説します。

戦略的な方針の策定
自分が八百屋の店主だったら、常に売上を伸ばす作戦を考えて、良い案が浮かんだら即実行しますよね。年に1回戦略(売上を伸ばす作戦)を考える慣習は、時代遅れだと思います。

方針の展開
自分が八百屋の店主で、アルバイトの皆さんに方針を伝えるとしたら、「お客様に丁寧に接しよう!」のような行動規範(姿勢レベル)でしょう。「通販をやってみよう!」と新しい方向性を決めたら、アルバイトに指示するのではなく、まずは自分が先頭に立つのではないでしょうか。自分でやりたくなりますよね。戦略の実行は、店主の仕事なのです。日本の企業では、経営層は戦略の構想・実行という面白い仕事を、部下にやらせようとします。不思議ですよね。

仮説を立てる
目標管理などに記載する計画は、仮説検証サイクルの仮説を記入します。自分が八百屋の店主だったら、年に1回だけ完ぺきな仮説を立てるより、毎日仮説検証サイクルを回した方がよいですよね。そういった意味で、計画を作るより、仮説検証のサイクルを確認しあう場づくりの方が大切です。方針を一生懸命作ったり、目標管理のシートに記入したりするのは、実務としては無駄なイベントかもしれません。

少し、ビジネスの視点で整理します。

方針の策定
魅力的なビジョン(ありたい姿)を共有できると、メンバーはやりたくて動き出します。魅力的、かつ具体的なビジョンを作ることにじっくり時間をかけてほしいです。よいアイデアは突然降ってきます。よいアイデアとは、生まれた瞬間に説明資料を作って、次の日には説明したくなるようなものです。

方針の展開・共有
多くの会社は方針を作って終わり、見せて終わり、説明して終わりにしています。しかし、ビジョンをじっくり対話して、「なるほど!これをやったらうまくいきそうだ!」「これをやりたかった!」というレベルまで落とし込めればと思います。そこまでやると、メンバーは自ら動き出します。

計画の策定
目標管理では、期の初めに方針に基づく計画を策定しますが、その時点では明確な計画を描けないケースが多いと思います。実務的には、走りながら考えることも多いと思います。つまり、実行→仮説→検証というサイクルかもしれません。近年は環境変化が激しいので、より走りながら考えるウーダループ(OODAループ)の方が実務にあっていると感じています。そういった意味で、期の初めに方針策定→展開→計画策定に時間をかけることは、実務に即していないと思います。

ぜひ、来年の計画策定の進め方を再考してください。まずは、無駄なイベントをやめることからでしょうか。忙しすぎるとよいアイデアは生まれません。

2.【夜の楽校】なぜ「忙しさからの解放」が必要か?ワークショップ事例紹介~認定NPO法人フローレンス 迎える育む部の皆さんとの対話から学ぶ~

今回は「忙しさからの解放」をテーマに、認定NPO法人フローレンスさんとの対話を通して、ワークショップの実例を紹介します。

組織を救うために、個を救うために「忙しさの解放」から着手すべきだと考え、今年は、いくつかの組織で「忙しさからの解放」ワークショップに着手してきました。その中でも、最も大がかりなワークショップを実施したフローレンスさんをお呼びして、
・「忙しさからの解放」をしたいと思ったきっかけ
・なぜ「忙しさからの解放」ワークショップを開催できたのか
・どのようなプロセスを歩んできたのか
・どのような成果があったのか
をお話いただきたいと思っております。

▼【夜の楽校】なぜ”忙しさからの解放”が必要か?ワークショップ事例紹介
 認定NPO法人フローレンス 迎える育む部の皆さんとの対話から学ぶ
 日時:2022/12/15(木) 20:00~21:30
 申込: https://www.growthen.co.jp/seminar/20221215/

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