コラム
Vol.138 年度始めに捨てることを決めよう!
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2022/04/26
これからの人生は、「”失敗しないように生きる”から”失敗を楽しむ生き方”に変えよう!」と宣言して、いろいろなことにトライしております。
先日、娘のスキー試合の観戦で志賀高原に行ったときに、思いっきりスピードを出してジャンプしたら、着地に失敗し、現在靭帯を痛めて安静にしています。身体を使って、失敗を体験しております(この失敗が自分にとって必要だったのか分かりませんが)。
年度が変わって、異動した方、昇進昇格した方、気分を変えたい方がいらっしゃると思いますので、年度始めに、新年度のコンセプトを掲げることをお勧めします。新年度のコンセプト設計に向けて、自己成長に向けて、「捨てること」を決める話をしたいと思います。
Index
- 年度始めに捨てることを決めよう!
年度始めに捨てることを決めよう!
自分の意識がシフトした出来事で、
・20代後半に「このまま、このような仕事を続けたら死んじゃう」と思ったことがありました。
・コンサルティング会社に転職して、「このまま、研修前にこんな準備したら死んじゃう」と思ったこともありました。
僕の中では、この「このままだと死んじゃう」が、何かを捨てるきっかけになり、新しい自分にシフトするきっかけになりました。資料作成のこだわりを捨てたり、研修で緊張することを捨てたり、自分の中で仕事に対する新しいトライアルをしていました(例:できるだけ事前準備をしない研修など)。
「今年は研修コンテンツの標準化を進めよう」とか、「今年は経営ツールを捨ててみよう(例:方針を作るのをやめる)」とか、年度始めに今年のコンセプトを掲げていました。
「時間との闘い」は一生終わらないだろうな~と思っていました。年を取るごとに、仕事の幅が多岐にわたり、家族も増えて、だんだん忙しくなっていく。いくら効率化を進めても一生この忙しさは継続するのだろうと覚悟を決めていました。
しかし、「手放す」「諦める」などを実践できるようになったときに、忙しくしていたのは自分だと気づきました。
「忙しい」と感じることは、時間的・能力的に自分の限界に近いと起きると感じますが、人間の脳みその容量やスピードは、そう簡単に増えることはないわけです。よって、人間が成長することは、脳みその容量やスピードを100→120に拡大するのではなく、100は変わらないので、何かを捨てて、何か新しいことを始めるしかありません(仕事を抱え込むのをやめて、部下とのコミュニケーションの時間を増やすなど)。
いろいろな人を見て、この「捨てること」が苦手な人が多いと感じています。成長が早い人ほど、「捨てること」が上手だと感じています。
「捨てること」について、等級制度設計や成人発達理論の観点で、アドバイスします。新年度のスタートに向けて、自分の新しい軸を設定してみてください。
新入社員~若手社員
- 言われたことだけをすることを捨てて、自分の力で仕事を創造する・改善する
- 失敗を恐れることを捨てて、どんどんチャレンジする
- 過去の慣習にならうことを捨てて、自分がやりたい仕事に徐々に仕事の領域を変えていく
若手社員~中堅社員
- 定型的な仕事をすることを捨てて、自分の専門分野を磨く時間を増やす
- 周囲の目を気にすることを捨てて、わがままに自分のやりたい仕事を進める
- 忙しそうにすることを捨てて、後輩など周囲に目を向ける時間を増やす
中堅社員~中核社員
- 自分仕事(自分のこだわり)を捨てて、周囲と連携する仕事や後輩育成の時間を増やす
- 社内に依存することを捨てて、社外の方との時間を増やすこと
- いまの仕事のやり方を守ることを捨てて、新しい知識ややり方を職場に導入する
中核社員~管理職
- 火消し型の問題解決を捨てて、課題解決型の問題解決を進める
- 自分の成功を追うことを捨てて、部下に権限移譲する
- 自分の立場を守ることを捨てて、自分の弱みやできないことをオープンにする
管理職~役員
- 今の業務管理に首を突っ込むのやめて、将来の行動に時間を注ぐ
- 自分のこだわりを捨てて、部下の意見をそのまま受け入れる
- 周囲を変えようと思うことを捨てて、ひたすら自分を変えることに集中する
新年度のスタートに「捨てること」が少しでも参考になりましたら幸いです。
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