コラム
Vol.105 会社を斜めに見てムダを大掃除
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2019/12/12
Index
- 会社を斜めに見てムダを大掃除
- 本年もお世話になりました/年末年始の休業のお知らせ
- 注目のセミナー情報
いつも有難うございます。グローセンパートナー/島森です。
あっという間に12月ですね。今年の1年は本当にあっという間でした。
自己探求を深め、この1年は本当に気づきが多い年になりました。その中で、ビジネスに使えそうな気づきを皆さんとシェアして1年を締めくくりたいと思います。
まず、一番生産性を上げたのは、「忙しくしているのは自分」という気づきでした。自分のエゴが仕事を増やしていたことに気づき、大分仕事量が減ったと感じています。
1.会社を斜めに見てムダを大掃除
僕がこの一年で一番取り組んだことは、段取りをしない・計画を立てないことです。これまでは、お客様のためにと思っていたことが、実は自分を守るための理論武装だと気づいて、できる限り準備を減らしました。
社内のことでも、色々シミュレーションして、色々トライしていたり、お願いしたりしていたことを90%ぐらいやめました。自分の生産性と、会社の生産性が大分向上したと思います。
これを一般の会社にあてはめてみます。
各社働き方改革を進めていると思いますが、現場で進められる生産性向上には、必ず限界点が来ると思います。どこかの段階で、組織風土としてこびりついた慣習を排除しなければならない段階に到達します。
現在の日本の労働生産性向上を阻害しているのは、「正しさ」の擦りつけあいではないかと思っています。会議の主催者は「この会議で情報共有したい」、コンプライアンス部門の担当者は「このルールを遵守してもらい、リスクを極小化したい」、人事部門の担当者は「この評価シートを活用して納得のいく評価をしたい」と、それぞれは会社のためを思って、やることを増やしている=業務効率を下げている気がします。
それぞれ、自部署の主張の「正しさ」が原点になっているので、一度作った仕組みをやめられません。自分たちが作った仕組みをやめると、自己否定になるように感じるからでしょう。だから、止める議論の段階では賛成しても、いざ実行段階になると、会議も少なくなりませんし、資料も減らないということが起こります。
そのために、年末の大掃除のシーズンに、自社の仕組みを皆さんで敢えて斜めに観察してみることをおすすめします。効率化できることは進めて、生産性向上につなげましょう。
僕が今年感じた気づきと、過去からの想いを文章にしてみました。
1.会議の削減
どうせ、自分のため・自部署のための防衛本能がお互いに働くので、会議では何も決まらないのでは?と考えてみる。
2.議論の削減
どうせ、勝ち負けが決まるだけで、負け組のモチベーションが下がり、かえって生産性を低下させていると考えてみる。
3.作成する資料の削減
どうせ、仕事をしているように見せるための資料であり、本当は業績には何の貢献もしていないと考えてみる。
4.報連相の削減
どうせ、知っていないと気が済まない、情報を持つことで優位に立ちたい人向けの習慣で、実は意思決定には何の貢献もしていないと考えてみる。
5.部下指導の削減
どうせ、上司が都合が良いように、部下の動きを変える行為なので、本人からすると迷惑、逆にパフォーマンスが下がる行為と考えてみる。
6.面談時間の削減
どうせ、上司は自分の都合を話し、部下は行動を変えるつもりがないので、双方にとって無駄な時間と考えてみる。
7.問題解決の時間
どうせ、問題解決しても、新しい問題が発生する。問題解決自体が、逆に問題を増やしていると敢えて考えてみる。
8.コンプライアンス遵守の時間
どうせ、頭では分かっていても、反応的に行動する人が犯してしまう行動なので、いくら文章にしても違反は減らないと考えてみる。
9.方針策定の時間
どうせ、誰も見ていないし、業績を上げるために本当に大切なことは実は書かれていない。経営層の自己満足だけのツールだと考えてみる。
最後に、一度やってみたいこと。
1ヵ月で良いので、皆さんの会社で手を動かす以外の活動は全部やめてみることをトライしてみてください。
これをやったら、暇を持て余す役員や部長が出てきそう。
2.本年もお世話になりました/年末年始の休業のお知らせ
本年もお世話になりました。
上記で会社に対して、皮肉っぽいことを書きましたが、会社の生産性が上がると本当に良いと思っているがゆえの提案です。仕事柄、古い体質の企業とベンチャー企業と両方のお付き合いがありますが、本当にスピードが感が異なります。古い体質の企業だと何人も会議に参加して、意思決定まで1ヶ月かかるものが、ベンチャー企業だと1~2名で1日、もしくは一瞬で意思決定されています。
皆さんが苦しめられている何かが解放され、一人ひとりが自由に輝ける時代が到来することを期待したいと思います。
来年も、気づいたことを斬新な切り口で提言していきますので、よろしくお願いいたします。年末年始は少しゆっくりできることを祈念しております。
年末年始休業のお知らせ
弊社では、誠に勝手ながら下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
休業期間:2019年12月21日(土)~2020年1月5日(日)
2020年1月6日(月)より通常営業いたします。上記期間中にいただいたお問い合わせ・ご注文・セミナー申込みは、年明け6日から順次対応させていただきます。皆様にはご不便をおかけしますが、何卒ご理解くださいますようお願いいたします。
3.注目の無料セミナー情報
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