コラム

人材育成コラム
グループリフレクションとは

2023/12/25

グループリフレクション(通称グルリ)は、PDCAサイクルを回すための仕組みで、2週間に1度、1チーム4人のグループでリフレクションを行います。自分自身の振り返りと他メンバーからのフィードバックを通して、お互いの成長を促す効果を期待できます。

Index

  1. グループリフレクションの概要と効果
  2. グループリフレクションの仕組みと進め方

1.グループリフレクションの概要と効果

グループリフレクション(以下、グルリ)は、通常の上司1名と部下1名で行われる1on1の形式を、部下4名と上司1名の4on1形式(4on1)に変更したものです。1on1では緊張しやすい状況が生じがちですが、4on1形式を採用することで、より安心して、気軽に、そして効率的に、以下の目的を達成できます。

PDCAサイクルの定着

ありたい姿に向かうためのPDCAサイクルをチーム全体で促進できます。上司と部下4名でPDCAサイクルを回し、協力や相互理解を通じて進めることができます。

経験学習モデルの定着

経験学習モデルを実践し、振り返り、情報共有、質疑応答を通じて学びを深めることができます。PDCAサイクルの「Check」段階で、気づきや悩みを言語化することにより、内省の習慣を定着させることができます。

心理的安全性の向上

グルリは、参加者に(ある意味で強制的に)「聴く」ことと「受け取る」ことを体験させ、心理的安全性の高いチームを形成する助けとなります。経験豊富なファシリテーターが、メンバー間の心理的安全性の向上を促進します。これは概念的な理解ではなく、実体験に基づく理解を深めるものです。

グルリは、下記のような場面・目的に効果を発揮します。

職場での活用

  • 職場全体でPDCAサイクルを定着させる。
  • 職場メンバーの自主性や自律的な学びを促進する。
  • 職場メンバー間のコミュニケーションの質を向上させる。
  • 職場メンバーのセルフマネジメント力を強化する。
  • 個人商店の集まりである職場を、チームとして機能させる。

マネジャー同士での活用

  • マネジャーにPDCAサイクルを定着させる。
  • マネジャー同士の連携を深める。
  • マネジャーを通じて会社全体の心理的安全性を向上させる。

役員同士での活用

  • 役員のチームビルディングを行う。
  • 役員同士の連携を深める。
  • 役員を通じて会社全体の心理的安全性を向上させる。

2.グループリフレクションの仕組みと進め方

グルリの仕組み・進め方について解説します。基本の「型」が決まっているため、自分たちでも運用しやすく、比較的容易に定着させることが可能です。また、メンバーの増減、開催サイクルの変更、回数の調整など、課題に応じて柔軟に対応できます。

グループリフレクションのメンバー構成

ファシリテーター1名とメンバー4名、4on1のグループで実施します

基本的には、ファシリテーター(上司1名)とメンバー4名のグループで実施します。社内ファシリテーターを養成するまでの間は、以下のメンバー構成で進めます。

  • 弊社派遣のファシリテーター1名+メンバー4名
  • 弊社派遣のファシリテーター1名+上司1名+メンバー1名

1グループのメンバー数は3名~5名まで対応できます。また、研修形式にすることにより、15名まで増やすことも可能です。

グループリフレクションの流れ

グルリ1回の所要時間は1時間、参加者が負担なく参加できる仕組み

グルリ1回の所要時間は1時間です。気軽に、そして短時間集中で行うため、以下のスケジュールで進めます。

  • チェックイン:10分
  • グループメンバーの発表とフィードバック:1名あたり10分 × 4名 = 40分
  • 気づきのチェックアウト:10分

※参加人数によって、所要時間は前後します。

オンラインミーティングで実施できますので、自宅などオフィス以外の場所からもグルリに参加可能です。もちろん対面形式でも実施できます。

事前に振り返りシート記入、振り返りを習慣化します

メンバーは、グルリの前に「3か月後のありたい姿」「次回にまでにやろうと思っていた実行計画」「今回の実行と成果」「振り返り・気づき・相談したいこと」「次回までにやろうと思っている実行計画」をグルリシート(振り返りシート)に記入します。振り返りの習慣を定着させることができます。

基本的なグルリシート(振り返りシート)

2週間に1回、3か月計6回で1サイクル。自律的にPDCAを回せるようになります

2週間に1回、3ヶ月で計6回のグルリを実施します。メンバーは3か月先のありたい姿(Goal)を設定し、そこに向かってPDCAサイクルをまわすことを実践します。具体的には、毎回のグルリで「計画したこと・実行したこと・気づいたこと・次回の計画」を考え、他者からのフィードバックを受けることを経験します。3か月計6回のグルリを通して、自律的にPDCAサイクルを回せるようになります。

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もっと詳しく知りたい方へ

この記事を読んで、グループリフレクション(グルリ)について詳しく知りたい方、相談したい方は、下記からお問い合わせください。

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