新しい組織のあり方を目指して

執筆者：島森

13年間グローセンパートナーを経営してきましたが、現状の自分を表現するうえで、創業当時から現在を振り返りたいと思います。

創業当時

・ピンで創業するか？社員を迎えて創業するか？という選択がありましたが、人事関連の仕事をする以上、社員を迎えていろいろな葛藤を経験する道を選びました（いろいろ体験でき本当に良かったです）。
・ただ、自分の力量が分かっていたので、1年に1名メンバーを増やすという制限をかけました（これも良い選択でした）。
・当日は、大企業で働いていた経験で無駄なことを排除すれば、30％ぐらいはプライベートに使えると思っていました（妄想でした）。

高稼働時

・想定以上に仕事が増えて、後で気づくのですが、自分で仕事を増やして、高稼働で苦しみました（多くの経営者は、自分で仕事を作って苦しんでいることを教えてあげたい）。
・毎年、どこか体を壊し、体は悲鳴をあげていたのですが、それに蓋をして頑張ってきました（胃が痛いと、胃が痛い場所を動かす技術も体得）。
・特に、メンバーとの人間関係がうまくいかず、中土井僚さんのもとで自己探求をスタートしました。
・徐々にお金に関する執着が薄れ、自分の内的な何かが売り上げを作ることが体験できました。

手放し時

・自分とグローセンパートナー経営の分離が激しく、自分でも手が付けられなくて困りました（葛藤が大変だった）。
・自分のこだわりや、効果がない経営システムをどんどん手放ししました。
・自分を取り戻すための時間をとり、ワークショップなどにも参加しましたが、真のシフトは段階的に起きた感じです。
・LIFE SHIFT休暇を取り、自分がいなくても会社は回ることを実感できました。この辺りから、経営に関しては、やることをやったし、味わいつくしたな～という感覚が芽生えました。

経営に興味を失う

・将来の売上や、社員の行く末などに不安がなくなり、経営そのものに興味がなくなりました。
・今もなお執着が残るのが、有名になりたい、世の中に影響を与えたいというエゴです。これも、段々小さくなってきているように思います。
・無自覚的にメンバーに手を差し伸べてしまう共依存を構築する自分がおり、これもきっぱり手を切りたいと思っています。
・経営的にはお金はどうにかなると分かっているし、メンバーの自律化も進むし、それが良いと思っています。

最適な時期に最適な出会いがあり、最適な気づきがあったように思えて、本当に幸せです。なんだかんだ言って、自分の経験のため、自分を磨くために、グローセンパートナーという場があったように思います。いろいろな葛藤がありましたが、その時に支えてくれた仲間、成人発達理論に感謝です。

今後について（島森個人）

今回も、書籍「人が成長するとは、どういうことか」鈴木規夫 (著) からの抜粋です。

それまで「私」として意識されていたものは、特定の時代や社会の中で与えられた条件の下で構築されたものであることが自覚されるのである。
その意味では、「私」とは真の私ではなく、この時代や社会を生きるために生み出された「乗り物」であることが理解されるのである。そして、そのようなものに呪縛されない真の自己を発見しようとする「自己実現」のプロセスが始めることになるのである。

それまでの人格形成プロセスにおいて、ペルソナを形成する中で、排除・抑圧されてきた感性や感情や発想が存在することが認識され、そして、それらを回復するための探求が始めることになる。とりわけ、そこでは、時代や社会に適用するために邪魔者扱いされてきた感覚や感情の回復が進むことになるという。

「人が成長するとは、どういうことか」鈴木規夫 (著)

上記のような旅に出る予定です。

1ヵ月単位ぐらいで、五島列島、奄美大島、北海道、熊野、青森などで、住みながら自然と対峙して、ただただ自分・遊びに没頭したいと思います。その期間中に、皆さんをお迎えして、自然と戯れる企画もしたいと思いますので、メルマガなどでご案内差し上げます。
自然豊かな場所がありましたら、教えてくださいませ。

今後について（グローセンパートナー）

この6ヵ月の休暇で、自分に向き合い、グローセンパートナー内での自分の立ち位置も明確化してきたいと思います。

社内では、新しい組織のあり方を目指して、グローセンパートナーらしい経営スタイルの追求やホラクラシー導入などの検討をスタートしました。社内の反応も、新しい経営システムに面白さを感じるメンバー、不安を表現するメンバーそれぞれですが、変化がない会社より、自ら変化を巻き起こす会社の方が安定できると考えております。

個人のこと、会社のことなどの出来事や心境などは、メルマガやコラムで発信していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。