コラム

現実をリセットしたいと思ったら

2021/01/12

仕事で大きなミスをしたり、人間関係でしくじったり、後悔することはありますよね。特に、自分の心に傷を負うような事件が発生した場合は、現実をリセットしたくなります。

「現実をリセットする」ことに関して、私の中で、初級編・中級編・上級編と感じていることをお伝えします。上級編は、今年掴んだ一番のスキルなので、ぜひ皆さんとも共有したいと思います。

初級編「マイナス思考をやめてみる」

何か問題が生じた時、主に2つの思考の選択をしてしまいます。
○自分を責める(自己虐待)
○他人を責める(他者批判)
これを繰り広げると、どんどん妄想の世界に引きずりこまれます。

人は1日に6~7万回思考するそうです。そのうちのマイナス思考(自己虐待・他者批判など)の割合は80%だと言われています。つまり、1日に5万回もマイナス思考をしているのです。しかも、その95%は前日か、それより前に考えていたマイナス思考を繰り返しているそうです。 このマイナス思考の繰り返しは、体に染みつきます。現時点で、私は記憶は体に宿ると考えています。

自分の思考の80%以上がマイナス思考だと思うと怖いですよね。皆さん、実感はありますか。知らないうちに、それが体にじわりじわり染みこんでいくのは嫌な感じですよね。

それが怖いな・嫌だなと思う人から、自分の「マイナス思考」に気づいたらやめる習慣からスタートしてみましょう。

中級編「時間という概念を疑ってみる」

さて、「時間の概念」は本当にあるのでしょうか?

過去は記憶であり、単に思考や体に焼き付いたものです。それも、その人独自の思考フィルターで物事をとらえた記憶にすぎません。皆さんは未来を構想すると思いますが、未来は自分なりの過去の記憶の集積から予想するものです。

イタリアの理論物理学者カルロ・ロヴェッリの『時間は存在しない』では、物理学において「過去と未来を分かつものは存在しない」「過去が定まっていても、未来は定まっていない…これらはすべて誤りであることがわかった」と書いてあります。

個人的な考えですが、お金・貯蓄という概念ができたときに、初めて過去・未来という概念が形成されたのではないかと考えています。それまでの人間は、現在だけで生きていたと考えています。

もし、時間という概念がないとしたら、過ぎ去ったことにくよくよするのは、意味がないような気がしますね。人間が作り上げた時間という概念に、その人間が苦しんでいるという、滑稽な状態を客観視できれば、少しは心も落ち着くかと思います。

「何だか、バカバカしいことしているな~」という感覚があれば、それでよいと思います。

上級編「ゼロリセットを選択できることを知る」

ロシアの量子物理学者ヴァジム・ゼランドの『リアリティ・トランサーフィン』によると、
○過去・現在・未来の情報フィールドをバリアントの空間と呼ぶ
○思考エネルギーの放射は、潜在的に可能なバリアントを物質化する
○思考エネルギーの放射パラメーターが変化すると、別の人生ラインへの移動が起きる
と書いてあります。私の意訳では、思考エネルギーがバリアントなるものを物質化して、それが現実になるという考えです。思考エネルギーは、個人の意識的なもの、個人の潜在意識的なもの、集団意識的なもののエネルギーの強さに応じて現実化を促すようです。

要するに、個人・集団の思考が現実化するということでしょう。

そのような前提条件に立つと、過去の記憶にとらわれ過ぎると、とらわれた過去の記憶から推測される未来が到来することになります。過去の記憶が未来の延長という表現になるでしょうか。そして、私は次のように解釈しました。過去も未来も人間が創りだせるとすると、人間は「すべての瞬間に、ゼロリセットされた状態を選択できること」です。

つまり、人生をゼロリセットして生きればよいだけなのです。仕事で大きなミスをしたり、人間関係でしくじったりしても、それがなかったかのようにゼロリセットして人生を歩めばよいのです。

仕事で大きなミスをしても、周囲の人はどう感じているか実際のところは分かりません。人間関係でしくじったりしても、相手がどう感じているか実際のところは分かりません。そこで変な妄想や囚われが生じると、その記憶が形成され、それが未来を作ります。

それはそれで、忘れ去る。そして、毎瞬新しい自分でスタートする。そんなことができたら、嬉しいと思いませんか。

現在、私はそんなことを意識して、トライしてします。
「あの時に、こんなことしたから、あの人はこう思っているだろう」は一旦忘れ去ります。
「あの時に、こんなことを言ったから、この仕事は流れるだろうな」は一旦忘れ去ります。
そして、すべての現実世界において、ゼロスタートの感覚をもって接する練習をしています。

そうなると、毎日が楽しくなりますよ。

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