コラム
将来を構想する力
コラム記事
2019/04/25
ある会社のマネジャー向けのワークショップをやったときの気づきです。
会社のビジョンに基づいて、自分の使命を考えることをゴールにワークショップを進めました。 1泊2日のワークショップの流れは下記の通りです。
- 性格診断の結果の全体フィードバック&お互いを知る
- お互い大切にしている価値観を知る(ストーリーテリング)
- 会社のビジョンを共有する
- 自分の使命を考える
- 自分の使命に基づいて自分の行動計画を考える
このワークショップを通じて気づいたことは、「自分の将来を描けない人は、会社のビジョンが理解できない」ということでした。 表現を変えると、将来・ありたい姿という概念が理解できない人が存在するということです。
スザンヌ・クック=グロイターの自我発達理論では、発達段階4.0にならないと、過去・現在・将来を俯瞰した視点を持たないということでした。 カッツモデルでは、コンセプチュアルスキル(概念化能力)という表現をしていますが、複数の出来事・対象物の共通項を洗い出すことによって概念といえる要素をつかむ能力という定義ですが、この中に過去・現在・将来を俯瞰する概念が入りそうな気がします。
もしかすると、目標管理(ありたい姿・ゴールに向けてPDCAサイクルを回すこと)は、ある程度の発達段階に上がらないと難しいのかもしれません。
そういった意味で、階層別に
- 若手社員は、現在の仕事を習得する目標設定
- 中堅社員は、現在の仕事を改善する目標設定
- 中核社員は、あるべき姿にしていして計画を設定する目標設定
など目標設定のやり方を変える必要があるのかもしれません。
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