コラム

Vol.170 今年の総まとめ:マネジメントに必要な3つの視点

2024/12/17

今年の総まとめ:マネジメントに必要な3つの視点

今年もお客様に恵まれ、自由にいろいろ試してもらい、一緒に振り返ることで、様々な気づきがありました。今年の総まとめとして3つの視点でお伝えしたいと思います。

1.認知構造の発達促進には「ゆとり」が必要

マネジャー研修を通じて強く感じたのは、忙しいと言って火消しを続けるマネジャーと、ありたい姿を描きながら課題解決を進めるマネジャーとの違いです。その差を分けるのは、「時間の自由度・余裕度」でした。忙しい状況では、短期的な視点に偏りがちで、未来のビジョンを描いたり、多様な視点から構想を練る時間が取れません。その結果、認知構造の発達が遅れやすくなると感じました。

逆説的ですが、仕事を減らし、部下に任せ、自分にゆとりを持つことが、マネジャー育成において最優先課題であると実感しています。

2.女性マネジャーの登用が良質なリーダー育成に必要

来年は、このテーマに注力して情報発信を行います。
マネジャー研修の参加者に占める女性比率が増えるにつれて、良質なリーダーシップを発揮する女性リーダーが増えていると感じました。また、女性マネジャーの比率が上がることで、男性性と女性性のバランスが取れた「中性のリーダー」が増えることを実感しました。

男性性は線形思考、女性性は非線形思考が得意とされ、この両方を発揮できる中性リーダーが増えることで、組織の活性化や多様性の促進が期待できそうです。

3.良かれと思ってやることは、だいたい迷惑

これは、私自身の反省やお客様との対話から痛感したことです。経営者やマネジャーが「良かれ」と思ってやっていることは、組織のためにならず、社員のためにならないことが多いな!という実感です。

子育てにおいて、子供の自主性を育むために過度な口出しをしないのと同様に、社員や部下に対しても、できる限り余計な口出しをしないことが、双方にとっても、また組織としても最適化が図れると考えています。

今年もお世話になりました。
来年も、メルマガやコラムでの情報発信、セミナーでの情報発信を継続していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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