コラム
Vol.147 聴くこと・伝えることの大切さ
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2023/01/17
聴くこと・伝えることの大切さ
研修で、意図行動と反応行動について、それぞれ下記のように解説しています。
意図行動
本当はやりたい、意図している行動(本当は、〇〇したいけど の〇〇に相当する部分)
反応行動
無自覚的に選択する、ついついしてしまう行動(ついつい、△△してしまう の△△に相当する部分)
マネジメント研修などで意図行動・反応行動を取り扱うと、経験的に2つのタイプに分類されます。
聴かないタイプ
例)本当は、部下の話をじっくり聴きたいけど、ついつい、結論を述べてしまう。
言えないタイプ
例)本当は、部下の悪いところを指摘したいけど、ついつい、あいまいなフィードバックになってしまう。
マネジメント研修では、意図行動・反応行動を言語化して、自分の反応行動に気づき、自分が部下との円滑なコミュニケーションを阻害していることに気づいてもらいます。自覚できる反応行動は変えられます。
皆さんも、「本当は、〇〇したいけど、ついつい、△△してしまう」を抽出してみてください。多くの人は、聴かないタイプ・言えないタイプの両方が自分の中に内在していることに気づくでしょう。
私自身にあてはめると、1on1が苦手で話を聴くことを避ける傾向にあるものの、言わなければいけないことも避ける傾向があり、自分の中にストレスが溜まるのがわかります。つまり、「聴くこと」「伝えること」にブレーキがかかります。その分、現実をしっかり把握できてない課題を感じています。
意図行動と反応行動を言葉にできると、自分が無自覚にしている反応行動を見つけることができます。そして、これを言葉にしてみると、ちっぽけなこだわりで自分の行動にブレーキをかけていることがわかります。
さらに、意図行動の実行をブレーキかけずに、そのまま行動できることが適切な選択になるとわかります。
この反応行動=ブレーキが、会社・家庭・仲間のいたるところに存在します。自分の行動を見つめると、「うっ」とブレーキをかける瞬間(言わない)、意図しないのに無自覚な行動にアクセルを踏んでいる瞬間(聴かない)に気づけます。
そんな時、「本当は、自分はどのような行動をしたいのか?」を言葉にできると、適切な行動を選択できます。
今年は、私もこのブレーキとアクセルを見つめて、無自覚な誤作動がかかりにくい自分を目標に歩んでいきたいと考えています。まずは、自覚的に「聴くこと」「伝えること」から始めます。
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