コラム

Vol.141 世代間を超えたコミュニ ケーション

2022/07/21

Index

  1. 世代間を超えたコミュニケーション
  2. 動画で学ぶ人事制度セミナー│等級制度設計編

1. 世代間を超えたコミュニケーション

最近、Z世代とのコミュニケーションや、自分より年上の部下とのコミュニケーションに悩みを抱えているという質問が多く、どうお答えしたらよいのか、整理してみました。

旅に出ると、地元の高齢の方や若者、留学生、農家さん・猟師さん・陶芸家など、多様な方々と出会い、お話しする機会に恵まれます。僕は自分を飾る傾向があり、初対面の方とのコミュニケーションは苦手でしたが、だいぶ克服できました。旅で気づいたこと、世代を超えたコミュニケーションのポイントをお伝えします。

世代間を超えたコミュニケーションには3つのポイントがあると思います。
 (1)相手をコントロールしない
 (2)共感する
 (3)好奇心を持つ・示す

(1)相手をコントロールしない

世代間ギャップを埋められないと悩んでいる人たちの、
「俺たちの時代はこうだった」「最近の・・・は」
という奥には、「仕事で、こう動いてほしい」「自分の思い通りに動いてほしい」という思惑があるように思います。

更に掘り下げると、
「自分のことを分かってもらえない寂しさ」「自分のことを認めて欲しい」
という欲求があるように思います。

「寂しさ・認めて欲しい」と感じているのに、コミュニケーションを断絶させているという、人間は変な生き物なのです。思い通りにしようという期待には、絶望がつきものです。そして、寂しくなります。自己否定に陥るかもしれません。そういった意味で、「期待せずに、そのまま受け取るだけ」で良いと思います。

相手を否定する必要もなく、そのまま受け取る。
不完全でも受け取る。弱みがあっても受け取る。

それを包み込むことが多様性ではないかと思います。

(2)共感する

旅で出会った25歳の女性に「〇〇さんのエネルギー感は好きで、ご飯1杯ぐらい食べられる」と訳の分からない話をしたところ、「わかる~」と言われました。

この「わかる~」のひとことが無茶苦茶嬉しくて、共感はいたってシンプルで、表現としては「わかる~」だけで良いのだと思いました。もちろん、共感は体で感じることなので、言葉だけで表現すればよいものではありませんが。

自分を表現して、ときには思い切って自分を出してみて、
「共感できます。同じ体験しています」
「自分が言わんとしたことを、上手に表現してくれました」
と言われると嬉しいものです。

「わかる~」という感覚を1つの表現として散りばめていただければと思います。

(3)好奇心を持つ

ここはイマジネーションが必要かもしれません。
相手の立場に立ってみたり、
相手の世界観に立ってみたり、
相手が体験したことに興味を持ったり、
自分の興味を深掘りしたり、
相手が気持ちよくなるような(別にそんな思惑は必要ないのですが)、コミュニケーションが出来ればと思います。

人間は、根底には孤独感があります。人に話を聞いて欲しい、人に興味を持ってほしい動物だと思っています。好奇心を持つ、興味を持つことが大切だと思います。こちらも、発言はいたって簡単で、「へ~」「それ知らなかった」「それでそれで!?」という単純なコミュニケーションで済むかもしれません。

最後に、、、
成人発達理論的には、多様な人とのコミュニケーションは欠かせません。
多様な人とコミュニケーションすることで、
・自分の知識の幅が広がる
・他者の多様性に気づける
・自分自身の新しい発見にもなる
そんなメリットがあると思います。
このプロセスを通じて、自分の固定観念が薄くなり、自分の殻の存在に気づき、
自分を素直に表現できるようになり、他者との関りの密度が濃くなっていくと思
っています。

世代間を超えたコミュニケーションを楽しみましょう。

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申込:https://www.growthen.co.jp/seminar/20220808/
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