コラム

Vol.33 自分の強みを認識することは覚悟が必要

メルマガ

2011/07/14

Index

  1. 自分の強みを認識することは覚悟が必要

自分の強みを認識することは覚悟が必要

先日、日本ポジティブ心理学協会のセミナーがあり、元ギャラップ社で現在ユーダイモニア マネジメント株式会社 代表取締役の小屋一雄氏の話を聞く機会がありました。

マネジメント研修などで「強み」を伸ばすという話をしてきましたが、自己の強みを認識することは覚悟が必要だというお話をお伺いしました。強みの認識に、なぜ覚悟が必要なのでしょうか?

「強み」を活かすというのは、「弱み」に目を向けなくてもいい、自分の「強み(≒好き勝手なこと)」をやればいいというものではない。自分の「強み」を認識するということは覚悟がいる。何故なら、職場において自分の「強み」を宣言するということは、その領域は自分が自主的に役割を担うという宣言にもなるからである。そこには、自主的に役割を担うという責任が生じ、責任を担う覚悟が必要になる。逆に自分には「強み」がないと主張する人は、その覚悟から逃避しているのではないか?と思える。

というお話しでした。個人的にはちょっとした衝撃を受け、ポジティブマネジメントがただ「強みを伸ばそうよ!」という表面的な話ではなく、「強み」という表現を通して、組織にコミットメントすることだという認識に次元が上がりました。

もう一度整理すると、職場で強みを活かすということはこんなイメージだと思います。
1.メンバー全員の強みが明確であり、本人もそれを認める状態を作る
2.組織のミッションを重点課題・アクションプランにブレイクダウンする
3.役割分担の際は、メンバーの強みを配慮した分担を考える
4.その役割分担は本人に興味・やる気があるので、自律的コミットメントが生じる
5.本人は自律的・主体的に仕事を進めるので成果が出やすい。だから、組織のミッションが達成される

マネジメントで「強み」を活かすという側面は徐々に浸透してきたと思いますが、その本質的な活かし方についても、研修などで提供していきたいと感じています。

「個と組織の成長を考えるメールマガジン」購読のご案内

グローセンパートナーのセミナー情報や、メンバーによるお役立ち情報をお伝えしています。

登録はこちら