コラム

Vol.49 イノベーションは組織戦略

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2013/09/17

Index

  1. イノベーションは組織戦略
  2. メディア掲載情報

イノベーションは組織戦略

最近仕事面で力を入れているのは、イノベーションに関することです。イノベーション関連の書籍としては、昨年翻訳された『イノベーションのDNA』が、イノベーションの起こし方を分かりやすく、実務的に整理した良書と思います。この本では、イノベーションのスキルを「一見無関係に思える物事を結び付け、独創的なアイデアを生み出すことができること」と簡潔に定義しているのが素晴らしいです。

この本をベースに考えたことは、イノベーションは組織戦略だということで、イノベーションを阻害しているのは組織風土だと感じています。(業種業態にもよりますが)そもそも論として、経営企画が戦略を考え、現場で実行させるという時代は終わったと思います。環境変化のスピードが速すぎて、経営企画が戦略を整理し、取締役会で承認し、管理職で咀嚼して、現場で実行していては時間が足りないのです。

ある会社が中期経営計画を策定していて、その間に環境変化が起きて再度中期経営計画を作り直していますが、笑い話しのような話しです。そもそも、取締役が戦略を考えることを放棄して、経営企画に考えさせること自体がおかしいのですが。

これから成長する企業は、できる限り現場に近いところでイノベーションを起こし、それをビジネスの形にして、スピード感を持って進んでいく必要があります。戦略は仮説だということを思い出してください。仮説だから実行しないと検証できないのです。良い戦略を絞り込むより、どんどん実行してみることが大事ではないでしょうか?

新しいビジネスモデルが成功する確率は5%と言われています。それであれば、早く20個のビジネスモデルを創出すればいいだけです。天才的な創業社長はそれが可能ですが、サラリーマン社長では難しいです(なぜ難しいかは『イノベーションのDNA』に記載されています)。だから、社員の総力を挙げてイノベーションに取り組むことが大切です。

グーグルは、イノベーションは社員全員の仕事と定義しています。皆さんの会社も同じ気持ちで取り組めばよいと思います。経営者は、そのイノベーションの種をビジネス化するか?止めるか?の判断基準を明確にするだけでよいのです。

ある専門家は、イノベーションはどんな現場でも同じ確立で起こりうると言っています。イノベーションの種をどんどん出すことができるように、組織風土を変えることからスタートしたら如何でしょうか?

最近は、
 若手からイノベーションの種を提出してもらい、役員発表したり、
 1泊2日研修でイノベーションの種を考えて、翌朝役員発表したり、
 8日間研修を通して、詳細なビジネスモデルを役員に発表したり、
 月1回役員以下食堂に集まり、イノベーションの種を交換し合ったり、
と、イノベーションのサポートもしております。興味のある方は、お問い合わせ下さい。

メディア掲載情報

1)人事マネジメント【9月号】のHR Short Messageコーナーで
『全社に戦略を浸透させる最短の方法』が掲載されました。掲載内容をこちらで閲覧できます。
http://hrm-magazine.busi-pub.com/trends1309.html

2)戦略浸透に関することは、書籍「ダイアローグ型人事制度」に詳しく掲
載されています。こちらもご活用ください。
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4883724530/chintara-22

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