コラム
Vol.120 「企業教育・塾教育」についての考察
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2021/03/29
Index
- 「企業教育・塾教育」についての考察
- 【オンライン座談会】新入社員と現場のズレはどこから生じるのか?
~塾業界の知見を新人教育に活かす特別なアプローチとは~ - 社内研修支援サービス【研修動画公開中!】
「OJT研修」大幅バージョンアップ - 注目の無料セミナー情報
娘も小学校を卒業します。
娘の体験を通して、企業教育と塾教育について考察してみたいと思います。
2月初旬の中学受験に向けて、1月末で塾が終了しましたが、娘の口から「塾が終わって寂しい」という発言がありました。どうして寂しいの?と聞くと、「塾の授業では、なるほど!と思うときがあり、それが面白いの」と言っていました。そういえば、初めて塾に行ったときに、スキップして帰ってきたことを思い出しました。
どうして、塾はそこまで小学生の学習意欲を高められるのか?ちょっと気になりますよね。
1.「企業教育・塾教育」についての考察
塾業界で著名な市進ホールディングス コンサルティング事業研究所 所長の細谷さんと懇意にしており、先日も少しお話をする機会がありました。加えて、細谷さんが『企業と人材』に寄稿された「新人たちは、学生時代にどのような教育を受けてきたのか」も拝読させていただき、感じたことを私なりに言葉にしてみます。
細谷さんの発言で心に響いたのは、
「塾は、動画で学生を合格させることができる時代になった」
「塾は、学ぶ意欲を引き出す個別フォローに重点を置いている」
と表現でした。
僕の感覚としては、学び(学ばせる)ことの成熟度=探求度合いは、「塾>企業>学校」という肌感覚です(娘の感想にも大分左右されています)。
塾の学びを企業教育に置き換えてみると、
(1)動画に置き換えられるものは可能な限り動画で学ぶ
(2)学ぶ意欲・変わる意欲を引き出す個別フォロー
がキーワードになると感じています。
細谷さんのお話と、グローセンパートナーが実施している企業研修の方向性は一致しており、参考までにご紹介します。弊社が考える企業研修は、コロナの影響もあり、徐々に下記のように変えつつあります。
(1)インプット部分は動画とテキストで事前学習
(2)研修当日はアウトプット中心・対話型で捉え方や気づきの言語化を支援する
(3)WEBフォローやワークシートを用いて、一人ひとりへの個別フォロー
(4)成功体験の共有による成果共有
いくつかポイントを書きます。
集合研修の機能は捉え方の交換と参加者が抱える問題解決
研修をリアルにするか?WEBにするかという議論がありますが、手段論に過ぎず本質ではない、といつも考えています。集合研修に割ける時間は、年々少なくなってきています。そうなると、集合研修でしか実現できないことは何か?と考えざるを得ません。集合研修(リアルでもWEBでも)は、やはりお互いの捉え方の交換や、知識のインプットだけではうまくいかないことの解決をメインに時間を割くべきでしょう。
となると、知識のインプットは研修外で行えることが望ましいと思います。動画配信などのインフラが整ったので、インプットは個別に自由な時間で受けてもらえればよいと思います。
動画だけだと「観て終わり」「場合によっては観ない」ということも考えられます。知識のインプットを確実に行ってもらう、研修に向けた問題意識を醸成するためにも、事前課題を実施し、「理解しているポイント・理解できていないポイント」を表出化させておくことがお勧めです。
インプットは動画でという企業は増えていると思いますが、インプットだけでなく、研修のゴールを見据えて、どのような事前課題をお願いするかも研修設計で大切なポイントです。
研修後のフォローアップが大切
通常、研修の1ヵ月後に1.5時間程度のフォローアップを入れています。ここでは、事後課題の成功体験・失敗体験を共有をしています。研修後は火がついていたけど、現場に戻ると日常に追い立てられることの回避や、事後課題を実施してうまくいったこと・うまくいかないことの情報交換が主な機能になります。
ここでは、できる限り講師は関与しないようにしています。受講者同士の横のつながりや、相互問題解決を導くようにします。研修では、どうしても概念化したもの、言語化できるものしか提供できないので、個別対応が必要なもの、暗黙知的なものの情報共有をしてもらえるメリットがあります。
コロナ禍で、リアル研修ができない分、集合研修の機能・効用は何かを真剣に考える機会になり、逆に研修のブラッシュアップが進み、企業文化を変える研修ができつつあると実感するこの頃です。
2.【オンライン座談会】新入社員と現場のズレはどこから生じるのか?~塾業界の知見を新人教育に活かす特別なアプローチとは~
最近の新入社員研修において、研修や職場で課題を与えられた際に「なぜそれをやらなければならないのですか?」「その課題のゴールは何ですか?」といった質問をしてくる、としばしば耳にします。
これまでであれば、「まずは黙って目の前のことをこなしなさい」と言っておしまいにしてきたかもしれません。しかし、新入社員は決して反抗や目の前の課題や仕事を避けているわけではありません。彼らは彼らなりの考えがあって、そのような質問をしているのです。
このような我々と新入社員との意識のズレの背景には、新入社員となる若者たちが入社前の学生時代に受けてきた教育が影響しています。
このズレを認識しないまま、新入社員の育成を進めても、人事担当者の皆さまや現場の方は「最近の新入社員は素直ではない」とストレスを感じるかもしれませんし、新入社員は「会社は自分たちのニーズを汲んでくれない」と捉えたまま、モチベーション低下や離職に至るかもしれません。
今回、市進ホールディングス細谷幸裕さんをお招きして、オンライン座談会を開催します。
・新入社員は学生時代にどのような教育を受けてきたか?
・塾業界の最新の教育メソッドについて
・新入社員たちが入社して感じるギャップとその背景にあるもの
等の観点から、新入社員育成のポイント、今後のフォローで外してはならない点などをお話できればと存じます。
前半は、参加者の皆さんと新人育成の課題や体験談を語り合いながら進め、後半は、細谷さんとグローセンパートナー島森から塾と研修現場での最新情報を提供しながら、これからの新人育成について考えていきます。
特に以下のような方のお悩みや課題にお応えできるセミナーです。
・新入社員育成にお悩みの方
・新人・若手の離職が増えていて、対策に苦慮されている方
・新人研修をより効果的にしたい方
・育成側のストレスや負荷を軽減したい方
・最新の教育メソッドにご関心のある方
夜と昼の2回開催しますので、ご都合にあわせて、お気軽にご参加ください。
▼詳細・お申込みはこちら▼ ※両日同じ内容です。
2021/04/19(月)19:00 ~ 21:00
https://www.growthen.co.jp/seminar/20210419/
2021/04/22(木)13:00 ~ 15:00
https://www.growthen.co.jp/seminar/20210422/
3.社内研修支援サービス「OJT研修」大幅バージョンアップ
2021年度版より「OJT研修」の内容を大幅改定し、より充実した内容となりました。
(1)昨今のOJTでつまづきやすいポイントを反映
・デジタル世代における学び方・育て方のポイント
・新入社員とOJTトレーナーが良好な関係を築くスキル
・新入社員の内省力を高める関わり方
など、最近のOJTで話題になるテーマを追加しました。
(2)動画を追加
講義および演習デモの動画を追加しました。
・事前課題
・研修当日の演習説明
などで動画を自由にご活用いただけます。また、研修時間を確保できないが、テキストの内容は伝えたい場合も、テキストと動画を閲覧頂くだけでもインプットとして機能するようにしています。
動画は研修後も利用可能ですので、指導・育成に悩み・迷いが出たときにピンポイントで観ることもできます。
◆資料請求・お問い合わせ
社内研修や人材育成に関するご質問・ご相談は下記よりお気軽にご連絡ください。
https://www.growthen.co.jp/inquiry/
4.注目の無料セミナー情報
■【ウェビナー】心の成長をデザインするには?成人発達理論を基礎から学ぶ
【日時】2021/05/13(木)10:00 ~ 11:30
【申込】https://www.growthen.co.jp/seminar/20210513/
■【オンライン体験型ワークショップ】成人発達理論(心の成長に関する考え方)を元に人材育成を再考するには?
【日時】2021/05/27(木) 13:30 ~ 17:00
【申込】https://www.growthen.co.jp/seminar/20210527/
■【ウェビナー】
社内研修内製化を進めるポイントとやらされ感ない研修の組み立て方
~人事部門・研修部門に配属されて、研修の社内研修の進め方にお悩みを抱える方向け~
【日時】2021/06/08(火)10:00 ~ 12:00
【申込】https://www.growthen.co.jp/seminar/20210608/
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