コラム

Vol.62 社内講師を育成する方法

2015/06/23

Index

  1. 社内講師を育成する方法

社内講師を育成する方法

企業内研修支援サービス(研修の内製化サービス)の一環として、社内インストラクター養成セミナーを開催しました。企業内研修に関して、73企業からアンケートをいただいた時も、『社内講師の育成が進まない』が全体の40%の回答で、問題意識としては2番目に高いものでした。

今回は、社内講師の育成方法について考えていきます。
まずは、6月18日の行われた社内インストラクター養成セミナーを受講された参加者の声です。

「研修トレーナーとしての基礎、ファシリテーション、共に目から鱗の内容で、気持ちが楽になりました。」
「昨日はたいへんありがとうございました。社内講師としての受講者の心をつかめない原因が少し分かった気がします。」

というコメントがありました。「気持ちが楽になった」というのは意外なコメントですね。はやり、講師というプレッシャーがあったり、自分がやっていることの正当性が把握できる判断軸みたいなものがないのかもしれません。上記のコメントで、社内講師の育成が進まない原因が見えてきました。1つ目は、社内講師がスキルに関する情報提供の場が少ないこと、2つ目は、自分の講義に関して客観的に指摘してもらえる場が少ないことです。

プレゼンテーションスキルやファシリテーションスキルに関したノウハウはすぐにでも情報取集できるのですが、社内講師に関してはまだ情報が少ないことは否めません。なぜかというと、私自身がその情報探索に苦労したからです。社内インストラクター養成セミナーの開催にあたり、他社のセミナーに参加したり、本を何冊か読んだりして、1ヶ月かけてノウハウを整理しました。

続いて、自分の講義に関して客観的に指摘してもらえる場が少ないのは、2つの理由があります。
社内研修に関して、調査したところ、
1.社内研修では、アンケートを実施しているケースが少ない
2.社内研修では、上司や先輩の講義に関して、指摘がしにくい
ということが見えてきました。つまり、自分の講義に関してフィードバックを貰える機会が年齢を重ねるたびに減少します。(ちなみに、外部講師の場合はアンケートを実施し、講師に容赦ないコメントが書かれます。それを呼んで講師は喜んだり、凹んだりします)

この点に関して、進学塾業界では講師育成にどのような場を提供しているのでしょうか?

市進HDの能力開発室 室長 細谷 幸裕氏が、進学塾内で講師を育成するために行っていることを教えてくださいました。それは、講義の姿をビデオにとって、教える側・教わる側が一緒なって、そのビデオを見るということでした。「自分の悪いところに」自分で気づくということでしょう。

ゴルフでも、テニスでも同じことが言えますね。社内インストラクター育成にも活用できそうですね。

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