コラム

Vol.63 大幅な変更なく今の人事制度を適切に運営するポイント

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2015/08/21

Index

  1. 大幅な変更なく今の人事制度を適切に運営するポイント

大幅な変更なく今の人事制度を適切に運営するポイント

新しい書籍を執筆中です。タイトルは「社長が代わると、どうして人事制度が変わるのか?」という人事制度に関する書籍です。この本でも取り上げましたが、人事制度の運用に関しては、たった1つの点を適切に運用することにより、人材選抜や人件費管理の問題は解決します。

今日は、これだけで多くの問題が解決することができる人事制度の運用のポイントについて解説します。

1.人件費が毎年上がっていく
2.貢献と年収が見合っていない
3.管理職に不適格な人材がいる

など、人事部門の方は課題を抱えていると思います。ほとんどの問題は、人事制度設計の問題ではなく、人事制度の運用に関する問題から発生します。結論から言うと、昇格管理が適切に行われてないことで発生する問題です。多くの会社では、部下を昇格させたいという理由で、現場で評価の修正を行い、現場から昇格者の推薦をします。そして、昇格推薦者はおおきな問題がなければ、昇格が決定します。それにより、上記の1.~3.の問題が発生します。

『日本型人事管理―進化型の発生プロセスと機能性(平野光俊著)』によると、人件費管理の方法は、
○職能資格制度は、昇格者数管理をすべき
○職務等級制度は、ポスト管理をすべき
と明示されています。

多くの会社は職能資格制度を導入していると思いますが、「昇格者数管理」をしているでしょうか?多分していないと思います。「昇級者数管理」とは、職種別等級別の理想人員構成比を明らかにし、その人員構成比を管理することにより、一人当たりの平均人件費を維持するという考え方です。作成した職種別等級別の人員構成比に基づいて、昇格者の予算を作り、それを各部門に事前に伝えることにより、現場では相対評価をして優秀人材を選抜してきます。この昇格者数の予算管理をすることにより、中長期的に人員構成が適正化してきます。つまり、中長期に人件費をコントロールできます。

そういった意味で、人事部門は給与・賞与を決める評価に余り時間を使わずに、昇格者管理(人材選抜)に力を入れるべきです。

詳細を知りたい方は、弊社の人事制度セミナーにご参加ください。

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