コラム

専業禁止のススメ

コラム記事

2019/11/18

ある先進的な会社、世間からティール組織と呼ばれている会社を訪問したときに、人事マネジャーから「当社は専業禁止を検討している 」 と言われました。兼業を検討しているならまだしも、「専業禁止」というキーワードは、自分の心に衝撃的に響きました。

社外で働くことだけでなく、社内の自部門を超えた仕事も「兼業」

その人事マネジャーは、様々なトライアルをしており、数年前からご自身も会社との雇用形態を業務委託契約に変更しています。お話を伺うと「もちろん、社外で働くことも推奨しますが、自部門を超えた仕事も兼業とみなしています」とのこと。例えば、開発部門のメンバーが人事部門の採用を手伝うことも兼業とみなすということです。兼業というと、様々な問題が発生しそうですが、社内兼業という考え方は、導入のハードルを下げる良い施策だと感じました。

「専業禁止」は、
①社外の働く環境を体験することにより、働く社員の視点を固定化しない。
②社外の情報を収集するにことより、自分の専門性がさらに磨かれる。
③色々な社風・多様性のある人に接することで、柔軟性を保てるようになる。
などのメリットがありそうです。

1つの仕事に集中するより、「兼業」は心のバランスを取りやすい

加えて、先日ワークショップでご一緒した社長が「うちの会社も専業禁止ですよ」ということで、少し具体的なお話を伺うことができました。1つの仕事に集中していると、定期的に仕事が面白くなくなったり、モチベーションダウンすることがある、そのときに兼業していると、そちらで心のバランスを取ることができるという話でした。

モチベーション維持の視点でも、専業禁止は良いカンフル剤になりそうです。
一番専業に専念しているのは自分かもしれませんが、自社でも「専業禁止」を検討してみたいと思います。

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