コラム
NAICANノート(経験学習モデルの定着)を使った人材育成・コミュニケーションの支援
コラム記事
2019/06/24
NAICANノート( 経験学習モデルの定着 )とは?
新入社員の経験学習モデルの定着を目指して、毎日経験学習モデルを回す「NAICANノート」を作成しました。 このノートを使って、新入社員の自律的成長支援と、OJTトレーナーと新入社員とのコミュニケーションツールにしたいと考えています。
NAICAN ノートの機能(新入社員側)
- 新入社員に経験学習モデル定着させることにより、自律的な成長を促進する。
- 新入社員に内省の習慣を定着せさることにより、心の成長を促進する。
- OJTトレーナーと強制的なコミュニケーションがとれることにより、新入社員を孤立させない。
NAICAN ノートの機能(OJTトレーナー側)
- 新入社員とのコミュニケーションツールにすることで、人材育成の型を身に着ける。特に、新入社員の心の中について、NAICANノートを使って見える化することで、指導ポイントを明らかにする。
- 経験学習モデルをOJTトレーナー自身が習慣化することで、OJTトレーナー自身の心の成長を促す。
- 新入社員が自律的な成長ができることで、OJT効率を上げる。
NAICANノートを使った新人研修
新入社員向けに 経験学習モデル の解説/NAICANノートの書き方の研修を実施しましたので、ご紹介します。新入社員には少々理解が難しいので下記のようなモデルを使って解説しました(1時間強の時間)。
新入社員にNAICANノートを書いてもらい、それらを分析すると、
- 直接経験(具体的体験・積極的な実験)、内的経験(振り返り・持論化)の概念の未分離
- 過去の体験(具体的経験・振り返り)と将来の計画(持論化・積極的な実験)の概念の未分離
- 振り返り(内省)の欄に記入されていることが、あいまい・他人ごと
- 持論化・積極的な実験があいまい・気づきレベル
など指導ポイントも明確になり、それらのミスしやすいポイントを解説しました。 ひと通り、経験学習モデルを記入してもらい、それによってPDCAサイクルが回るところまで体験してもらいました。
この研修での新入社員の気づきが素晴らしかったので、シェアします。
- 経験学習モデルは、趣味のときに使っているPDCAサイクルを同じである。
- 経験学習モデルは、それとなく頭の中でやっていた。しかし、言葉にした方が記憶に残る。
- うすうす経験学習モデルにあるPDCAサイクルを回していたが、継続してこなかったので、こういった強制的な機会は有難い。
- 毎日日記をつけていたが、感想レベルだった。こういったフォーマットがあると嬉しい。
- 業務日誌はつけていたが、次につなげる概念(ルール化・積極的な実験)を今まで書いていなかった。
- 職場で振り返りを書いていたが、持論化の概念が抜けていた。
- いつもネガティブな反省をしていたが、いいことも振り返ることが大切だと理解できた。
- 反省と内省の差が分かって良かった。
かなり深いレベルのコメントがでました。①の趣味のときに使っているというコメント等、さすがに我々も思いつかない鋭い切り口で提供してくれました。 新入社員が優秀なので、OJTトレーナー側の負荷がかかりそうです。
今後、3ヵ月の実施を経てどのように変化するかが楽しみです。
NAIKANノートを活用した人材育成についてもっと知りたい方は、こちらからお問い合わせください。
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